パッシブデザインと省エネルギー



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 パッシブデザインと省エネルギー

パッシブデザインは太陽や風の力を利用して明るさや暖かさ、涼しさを得る技術なので、そのレベルが上がるほどに照明や冷暖房設備を働かせる時間が減ることになります。つまり、電気やガスの消費量が減るわけで、これもパッシブデザインの大きな魅力です。

もちろん断熱性を上げたり、風通しをよくしたりすれば省エネになることは理解できると思いますが、大事なのは「どんなことをすれば、どれくらい省エネになるか?」を明らかにすることです。それが明らかにできないと、パッシブデザインにお金をかける価値が明確にならないからです。

エヌテックでは、パッシブデザインを考えるとき、同時に「この工夫がどれくらい省エネになるか?」ということを十分に検討し、それをお施主様にしっかり提示するようにしています。

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004.jpgスケッチアップで日射の確認

パッシブデザインの具体的な検討内容
・同じく、冬の太陽光を窓から直接入れて暖房することが難しいため、屋根で集熱するシステムを導入。
・風通しを良くするため、吹き抜けと頂側窓を採用。
・夏の厳しい日射予防にルーバー雨戸を設置。

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005.jpg大規模断熱改修工事

パッシブデザインの具体的な検討内容
・窓と併せて断熱材の性能も上げることで、保温性能をUP。
・蓄熱材を用いることで、足元から暖まり夜間の放熱も期待できる。
・ルーバー雨戸の設置によって、特に夏の日射遮蔽に効果大。冬は冷気の侵入を防ぐ。

建物全体から逃げていく熱の速さが、平均的な住宅の50%~60%程度に抑えられるような仕様です。平均的な住宅に比べて、暖房していない部屋(たとえば早朝のLDK)の温度が4℃ほども上回ることになり、床・壁・天井の温度も高く保たれます。また、晴天の日にしっかり日差しを入れれば夕方までほぼ暖房なしで過ごせます。
こうした説明ではピンと来ないかもしれませんが、心地よさの差は非常に大きなものです。