実例１．廿日市市『Triangle』
遠くに海が見える少し高台の土地。
東南に大きく開けた窓から、涼やかに風が通り抜け、陽ざしが降り注ぐ。
大きく傾斜させた屋根が、土地と呼応する。
元気な家族にふさわしい、大きな吹き抜けのある4メートル幅の大胆なプラン。
自然の力で無理なく利用するパッシブデザインを取り入れた、ヘビーデューティでカジュアルなお住まいです。
「Triangle」外観
2010年夏にお引き渡し後、ほぼエアコンは使用せず夏を過ごされ、冬もたっぷり入る日射の効果によりわずかなエアコン利用で快適に過ごされています。
躯体の持つ性能の高さと、パッシブデザインの効果をご実感頂けており、ランニングコストもご入居前に比べほぼ半額で推移と、私達としては嬉しい限りです。ちょうど1年前頃、Ｔ様邸の計画をさせて頂くにあたり、敷地の特性を把握するところから始まり、南北に長く、西側隣地の段差が大きく夏の日射遮蔽が容易であること、南東が開けていて夏の風が取り込みやすく、南が段落ちのため日射取得とプライバシー確保が容易であること。坂道の途中であること、etc・・・
敷地条件を最大限に活かし、パッシブデザインの設計手法に、エヌテックのスタンダードである“日々の暮らしを重視した使い勝手”を考慮し、Ｔ様ファミリーらしいちょっと目を引く面白い家にしたい！と、アレコレ盛り沢山の要検討事項を踏まえつつＴ様と相談して決定したのが、現在のお住まいの形でありプランです。
＜「Triangle」住まいの性能＞
Ｑ値＝2.21W/㎡K
μ値＝0.039
CASBEE評価/Ａランク
「Triangle」LDK
※Ｑ値＝熱損失係数。住宅の断熱性能を数値的に表したもので、値が小さいほど断熱性能が高いことを表します。次世代省エネルギー基準 Ｑ値＝2.7W/㎡K
※μ値＝夏期日射取得係数。建物への日射熱の侵入の程度を示した指数で、値が小さいほど日射遮蔽性能が高いことを表します。次世代省エネルギー基準 μ値＝0.07
「Triangle」夏と冬の日射
外観パース【夏】
外観パース【冬】
夏の卓越風を利用した通風計画
「Triangle」断面図
「Triangle」年間予想ランニングコスト
※上記表は「住宅事業建築主の判断基準プログラム」で算出後、パッシブデザイン補正を加えた「予想消費量」です。
※年間エネルギー消費量は住まい手様のライフスタイルによって変化します。一定のライフスタイルを想定して計算しています。
「Triangle」ご入居後の電気代（オール電化）
※2011年6月にお引き渡し後、現在までの実際の電気代です。
※「Triangle」はオール電化のお住まいです。電気代には給湯・調理も含まれています。
1次エネルギー消費量の削減効果
広島県の平均、一般的な住宅と「Triangle」との比較です。広島県平均住宅（99.08GJ/年）よりも約51.5％ものエネルギー消費量の削減が実現できました。
※上記表は「住宅事業建築主の判断基準プログラム」で算出後、パッシブデザイン補正を加えた「予想消費量」です。
※年間エネルギー消費量は住まい手様のライフスタイルによって変化します。一定のライフスタイルを想定して計算しています。
※一般住宅Ｑ値＝4.2W/㎡K 「Triangle」Ｑ値＝2.21W/㎡Kで計算しています。
住宅省エネラベル
住宅建築事業主基準（トップランナー基準）に基づき総合省エネ、断熱性能ともに基準を超えていることを示しています。家作りは一生に一度と言われる大きな行事です。家電製品や車には、購入の際の目安となる「性能（や燃費）」の表示が必ずあります。住宅は個々に建設されることもあって、一律に大量生産される家電や車と同等に比較は出来ませんが、大きな金額を投資するわりに性能や年間予想消費エネルギー（車で言えば燃費性能に当たります）がどれほどのものであるのか表示されていない場合が多いようです。
デザインは見れば判断できますが、性能や燃費は表示がなければ分かりません。しかし今はそれぞれのお住まいがどの程度の性能を持ち、だから年間の燃費や快適性がどれほどのものなのか、キチンと表示が出来るようになりました。ライフスタイルや嗜好によって選択肢は様々ですが、エヌテックでは個々のお住まいに対してヒアリングの上、性能。燃費性能を判断基準の一つとしてご提案致します。
